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「「伝わる文章」と、「伝わらない文章」」

【問題】
次の文はホテルのよくあるセールスコピーです。


リーズナブル&ゴージャスに過したい!彼とふたりでとびきり楽しい夜を!

 「地中海のリゾート」というコンセプトで統一された当ホテルは、高級感のなかにも安らぎを感じる心地よい空間。

 解放感にあふれたこだわりの客室は、とってもおしゃれで贅沢だ。一流シェフが腕をふるう自慢のオリジナル料理も楽しみ。」


 よくある文章ですよね。

 広告やパンフレットでこういったセールスコピーを見かけることが多いと思います。

 一見何の問題もないようなこの文章…。

 実は文章としては、まだまだ足りないところがたくさんあります。

 ハッキリいってしまえば、セールスコピー文としては、落第なのです。
 
 さて、どこがいけないと思いますか?

 

 

 

 

 

 


 はい!回答です。

 答は ………… 全部!

 

ええーーっ!!なんでぇ〜〜??上手くまとまっているじゃん!なのに全部ダメって…

 そうなんです。さらりとまとめたつもりでも、ダメなものはダメなんです。

 その理由はといいますと・・・

 ・リーズナブル&ゴージャス
(→リーズナブルの基準は? 何がゴージャスなのか?)

 ・高級感のなかにも安らぎを感じる
(→何がどう高級なのか? どんなふうに安らげるのか?)

 ・解放感にあふれたこだわりの客室
(→どう解放的なのか? どこにこだわりがあるのか? あまりにも抽象的すぎ。具体的な説明が全くなし)

 他にも

 ・おしゃれで贅沢
 ・一流シェフ
 ・オリジナル料理  

 
  などなど……

 

 全部、曖昧な言葉ばかりで具体性が全然ないのです。

 「耳ざわりがいいだけで、実のない文章」ということなんですね。

 何の取材もせずに書くと、こういうセールスコピーになります。

 情景が脳裏に浮かび、五感を刺激するような文章でないと、伝わる文章とは呼べません。

 自分の目で見て体験して書かないことには、その良さは伝わらないのです。

 ライター自身がまず感動して、その想いを伝えるからこそ読み手が興味を持つんです。

 これはセールスレターで自分の気持ちを伝えるときも同じですよね。

 形式に囚(とら)われることだけが正しいとは限りません。

 よくあるセールスレターの真似だけをしてもダメ。

 下手でもいい、不器用な感じが出ていてもかまわない。

 自分の気持ちが伝わる文章の方がスッと心に入ります。

 耳ざわりがいいだけの文章……。

 ついつい商品を良く見せよう、正しく伝えよう、と思うあまりこういった文章になってはいないでしょうか?

 でも肝心なことは自己満足のためだけの「正しい文章」を書くことではないんです。

 いかにお客様に伝えるか、ということ、それこそが「伝わる文章」です。

 この問題を通じて「伝わる文章」と「伝わらない文章」の違いをほんの少しでもご理解いただけましたら幸いです。

 プロライター浅倉圭吾は、「伝わる文章」をあなたにお届けします。

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